<徹底解説! スプラトゥーン界のイカしたプレーヤー10人◇原稿:望月もち>

公式大会〝第4回スプラトゥーン甲子園〟の地区予選が終わり、1月の全国決勝大会に向けて盛り上がりを増していく「スプラトゥーン2」。選手や動画投稿者、配信者など、シーンをリードしていくトッププレーヤーたちの存在は、スプラトゥーンの魅力の1つといえる。今回は、トッププレーヤーの中から、選手として活躍している人物を紹介していく。

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【はんじょう選手】

はんじょう選手は、UUUM株式会社と個人契約を結ぶ、「スプラトゥーン2」の動画投稿や生配信をメインに活動するプレーヤーだ。前作の「スプラトゥーン」からスプラローラー系統のブキを使い続けている。選手としてだけではなく、YouTuberとしてのスキルも高く、視聴者からは「殿」の愛称で慕われている。

はんじょう選手の強みは、スプラローラー系統を使い続けてきたことによる、ブキへの理解の深さと言えるだろう。本来ローラー種というのは「近距離戦では非常に強いが、塗り性能があまり高くなく、塗り状況が悪いと仕事を果たしづらいブキ」という調整になっている。

しかし、はんじょう選手は塗り状況が悪い中であっても、相手と戦闘を始めるのか、潜伏してチャンスを伺うのか、素直に退くのか、最善の選択肢を選ぶ能力にたけている。特に、潜伏からここぞいう場面でチャンスをつかむ動きは、全プレーヤーの中でもトップクラスといえる。

また、はんじょう選手の強さのひとつに、とにかく本番の場面に慣れているということもある。大手YouTuberとして数々の場面を経験しているのも要因なのか、大会の決勝のような大事な場面でこそ、最高のパフォーマンスを発揮する。本人の明るい性格も相まって、一緒のチームのメンバーとして戦いたい、と思うプレーヤーは多い。

選手としても実況者としてもトッププレーヤーの彼は、これからもスプラトゥーン界をリードしていく存在で居続けるだろう。

◆望月もち(もちづき・もち)1996年(平8)2月5日生まれ。「スプラトゥーン」プレーヤー兼、フリーランスのゲームライター。「チームが求める働きを達成する」をモットーに、公式大会〝スプラトゥーン甲子園〟で、史上4人目となる3度の全国大会出場の実績を持つ。