開幕からここまで好調をキープしている阪神。その要因の1つになっているのが強力クリーンアップだろう。昨年は143試合で、実に126通りものオーダーで試合に臨んだ猛虎打線。今季は3番糸井、4番福留、5番原口がしっかりと機能。福留が積極的休養で欠場することはあるものの、この3人が固定されている点は大きな違いだろう。

 片岡打撃コーチも「今年はやっぱりクリーンアップを固定できているのがでかい。安心感が違うよね」と語る。ここまで15試合で、チーム得点61の半数近い28打点をこの3人でたたき出しているのだから、活躍ぶりは顕著だ。特筆すべき数字はそれだけではない。対左投手への打率も抜けてすごい。糸井が13打数6安打6打点の4割6分2厘。福留も11打数4安打の打率3割6分4厘、さらに原口も14打数5安打の打率3割5分7厘と高打率だ。

 昨季は広島ジョンソンや巨人田口ら、左の好投手に苦しめられてきた阪神打線。この日は中日ジョーダンに抑え込まれたが、今年はひと味違う。糸井、福留、原口のセ界に誇るクリーンアップに要注目だ。【阪神担当=梶本長之】