「幕張の安打製造器」が「大井の帝王」を祝福した。

 的場文男騎手(60)が17日、川崎競馬場11Rの重賞・川崎マイラーズ(S3)を勝ち、地方通算7000勝を達成。ロッテ福浦和也内野手(41)は「すごいな~。7000勝。体が丈夫じゃないと出来ないよね」と感嘆した。オフにはラジオの競馬中継にゲスト出演したこともある競馬党。60歳で現役ということも含め、とてつもない勝ち星の積み重ねに、賛辞を惜しまなかった。

 福浦自身も、偉業に向かっている。17日の時点で、通算2000安打まで残り58安打。的場騎手の快挙に「俺も頑張るわ!」と刺激を受けていた。

 的場騎手は、休日でも3時間のトレーニングをこなすという。徹底した自己管理。それは、福浦も同じだ。ビジターの試合前には、リュックを背負ってグラウンドに登場。メディシンボールやゴムチューブが入っており、ルーティンのトレーニングを欠かさない。オフには「胃が小さくなった。つらいよ」と言いながら、寝る前のプロテインを続け、体重アップを図った。41歳になっても、体をいじめ抜いている。

 チームは5月半ばで早くも自力優勝の可能性が消滅した。借金は増える一方。そんな中でも、福浦が打席に立つと、スタンドは沸く。どんな時でも、名前がアナウンスされるだけでファンを喜ばすことが出来る、数少ない選手だ。偉業達成を、誰もが待ち望んでいる。【ロッテ担当=古川真弥】