静岡で行われたフレッシュオールスターで地元の野球ファンが楽しみにしていた同期生対戦が実現した。プロ2年目のソフトバンク小沢怜史投手(19=日大三島)と楽天堀内謙伍捕手(20=静岡)との勝負だ。

 2人は2年前の夏の県大会2回戦、同じ草薙球場で対戦。春の大会までは小沢が堀内を封じていたが、この試合では2安打を許し、静岡が5-2で勝利。堀内はその後、甲子園出場を果たし、U18日本代表にも選ばれたが、この対決で自己最速の152キロをマークした小沢は、1度も甲子園出場の夢をかなえられないままユニホームを脱いだ。

 あれから2年。「草薙では嫌な思い出ばかり。いい思い出はほとんどないんです。でも自分が成長した姿を見せたい」と話していた小沢。1イニングの登板だったが、運良く堀内との対戦が実現し、かつてのライバルを一飛に抑え、3年越しでリベンジを果たした。

 「今度は打たれたくないなと思っていた。たくさんの方が応援に来てくれて、いい思い出になりました」

 プロ1年目の昨年は3軍生活が長かったが、今年は2軍での先発も経験し、その表情からは自信も感じられる小沢。これまで同期入団ではドラフト1位の高橋純平ばかりが注目されてきたが、この男も1軍デビューへの道を着実に歩んでいる。【ソフトバンク担当 福岡吉央】