早実は、注目の「和製ベーブ・ルース」こと清宮幸太郎内野手(1年=184センチ、97キロ、右投げ左打ち)が「3番一塁」で公式戦デビュー。6回、勝ち越しの適時打を放つなど4打数1安打1打点だった。

 1回の第1打席はフルカウントから一ゴロに倒れた。

 3回1死満塁の好機で回ってきた第2打席は遊ゴロだった。

 第3打席は四球。

 6回、5-5の同点に追いつきなおも1死満塁のチャンスで回ってきた第4打席で左前に勝ち越しの適時打を放ち高校初安打初打点をマークした。第5打席は中飛だった。

 清宮は「あこがれのユニホームを着ることができてうれしい気持ちでいっぱいです。(6回の勝ち越し打は)何としても1本をという気持ちで打ちました」と話した。この日はテレビ局も取材に訪れるなど注目度は抜群。将来について問われると「日本を代表するスラッガーになりたい」と話した。

 清宮はラグビーのヤマハ発動機・清宮克幸監督の長男。リトルリーグ時代には世界一に輝いた。背番号19でこの日初めてベンチ入り。スタンドでは両親も観戦した。

 早実は乱打戦の末、10-8で勝った。