延長15回で決着がつかず、引き分け再試合となった1戦で、福井工大福井のエース摺石達哉(3年)が11回193球を投げ抜いた。

 7-7で延長に入ったあとは10回2死二塁、11回1死満塁とサヨナラ負けの大ピンチを背負ったが、辛抱強く投げて後続を断った。「先に4点を許してしまって、流れを悪くする原因を作ってしまった。投球内容がよくなかった。コントロールが悪く、死球を出したり、無駄な走者を出してしまった」と力投にもかかわらず、エースは猛省した。

 7-6で迎えた9回、2死二、三塁で、二塁走者にけん制した際に三塁走者に同点のホームにかえられた重盗も「投げなければよかったとあとになって思いました」と悔やんだ。延長12回から氏家拓海(3年)にマウンドを託し、ベンチから声をからした。