2年ぶり16度目出場の静岡が終盤に力尽き、2年ぶりの8強進出を逃した。

 8回表、左腕エース池谷蒼大投手(3年)が、相手強力打線に再びつかまった。この回、3失点で再びリードを許した池谷は「勝ちは意識しませんでした。8回は自分の体力不足」と唇をかんだ。

 それでも随所に「静高らしさ」は見せた。1回表に池谷がいきなり6点を先制されても、その裏すぐに6点を返し同点。栗林俊輔監督(44)は「あきらめずに追いかけるのは、このチームらしいところ。上級生のカラーですね」と選手の粘り強さを評価した。小柳廉主将(3年)は「甲子園でやることが、どれだけ素晴らしいことか分かりました。もう1度、戻ってきたい思いです」と充実した表情で話した。