ミラクル早実だ! 初回に5点を先行されるも、清宮幸太郎内野手(3年)の2試合連続となる高校通算82号などで2点差に詰め寄った。さらに8回裏には打者12人の猛攻で一挙10点を奪い、16-8の8回コールドで国士舘を下した。

<清宮早実の逆転劇>

 ◆逆転で初の甲子園切符 15年夏の西東京大会決勝の東海大菅生戦、7回まで0-5の劣勢だったが8回に8得点を挙げて一気に逆転。3番・一塁で先発した清宮もダメ押しの適時打。8-6で逃げ切り、清宮は初の甲子園行きを決めた。

 ◆5三振も逆転サヨナラ 16年秋の都大会決勝の日大三戦、同点の9回に金成の2点打で勝ち越しを許すも、その裏に2点を返して同点。さらに4番野村に2ランが飛び出し逆転サヨナラ勝ち。清宮は5打席5三振に倒れたが、大会Vとともにセンバツ出場を確実にした。

 ◆あと1人から… 17年春のセンバツ1回戦の明徳義塾戦、1点差に詰め寄った9回2死一塁、2番横山の打球は投手正面のゴロとなったが、相手の落球で命拾い。その後満塁から野村の押し出し四球で追い付くと、延長10回に9番野田が決勝打を放った。