静高(静岡2位)が、0-13の7回コールドで至学館(愛知1位)に大敗し、秋春連覇を逃した。昨秋東海大会決勝と同じカードで、至学館に雪辱を果たされた。

 先発のエース池谷蒼大投手(3年)が4回4失点。2番手の竹内奎人投手(3年)も2回1/3を9失点と打ち込まれ、打線も散発3安打に封じられた。

 池谷は26日の1回戦で最速142キロを記録したが、この日は134キロ止まり。7安打4失点に「今日は直球の質が良くなかったです。ダメな時なりの投球ができなかった」と悔やんだ。0-4とされた5回表から竹内と交代し、実戦では初めて右翼の守備に入った。再登板を見据えた交代だったが、再びマウンドに上がることはなかった。

 竹内も流れを変えられなかった。11安打に暴投や捕逸も絡んで9失点。「今日は悪いところが全部出ました。決め球が全部浮いて捉えられてしまった」と唇をかんだ。

 屈辱的敗戦だが、昨秋の東海大会前も練習試合で山梨学院に2-12と大敗した。そこから結束し、センバツ切符をつかんだ。「夏に向けて相手もレベルアップしてくる。自分たちも頑張らないといけない」と池谷。静高ナインの気持ちに火が付いた。【鈴木正章】