金光大阪が5回戦で大阪桐蔭に敗れた。

 3回戦で9回完投した171センチ、51キロのスレンダー右腕・河合幸輝投手(2年)が3回途中から登板したが、5回2/3を3失点だった。

 横井一裕監督(42)がこの日先発に送ったのは1年生の春本祐投手。横井監督は「河合は一番安定しているけど(打者)4巡は無理かなと思っていた。うちとしては奇襲とかではなく、春本が打力のあるチームに結果が出ていたので」と起用の理由を明かした。

 春本は2回まで1安打無失点に抑えたが、3点を奪われた3回1死三塁で、河合にバトンタッチした。河合は後続を打ち取るも、6回に2点本塁打を浴びるなど計3失点。「8、9回高めに行ってしまった」と悔やんだ。

 甲子園には届かなかったが、横井監督は河合の成長に目を細めた。「ほんまに成長した。1回戦、2回戦あたりから。大会中に伸びた子」。水分補給に、ストレッチ、トレーニング。大会を勝ち抜くにつれて、しっかり「準備」ができるようになったと言う。河合も「3年生は最後の戦い。負けられへんと思っていた」と責任感が芽生えていた。

 横井監督は「悔しさを持って取り組んでくれたら」と2年生の河合にさらなる成長を期待する。「自分も成長して、来年の夏、桐蔭と戦ったら絶対勝とうと思います」と河合。ひと回り大きくなった姿で、来年の夏また聖地を目指す。