横浜(南神奈川)のエース板川佳矢投手(3年)が、2発に屈した。金足農のエース吉田を相手に投手戦を展開。最速150キロの直球を軸に14三振を奪った吉田に対し、丁寧にコーナーを攻め、要所を締める投球で対抗した。

 3回に吉田の中堅への2ランで同点に追いつかれたが、打線が6回に勝ち越し、7回にも追加点。試合の流れを引き寄せたかにみえたが、8回に高橋に高めに浮いたフォークを中堅バックスクリーンに運ばれる逆転3ランを浴びた。8回を8安打6奪三振、本塁打2発による5失点で完投した。

 板川は「バッター陣が頑張ってくれたのに、ここぞで1発を浴びて、申し訳ないです。風は言い訳にしたくないです。あそこまで飛ばされた自分が悪いですし、自分の力不足」と自身を責めた。それでも、両エースが奮闘する熱戦に、試合後はスタンドから温かい拍手が送られた。