金足農(秋田)吉田輝星投手(3年)が、3試合連続2桁となる14三振を奪って4失点完投した。

 8回まで毎回の12安打を浴び4失点。それでも8回裏に高橋佑輔内野手(3年)が起死回生の逆転3ラン。9回表にマウンドに上がるとギアを一段と上げ三振、三振で2死。横浜最後の打者・角田への4球目、この試合161球目に自己最速に並ぶ150キロをマークすると、角田も三振に仕留め勝利の雄たけびを上げた。

 苦しい試合だったが、3回にはバックスクリーンに同点2ランもたたきこんだ。

 投げて、打ってチームを23年ぶりの8強に導いた。

 3試合連続2桁奪三振で甲子園で奪った三振は41個。秋田大会から8試合連続完投勝利を挙げた。

 吉田は試合後、9回の3者連続三振を振り返り「あれは自分の力じゃなかった。秘めていた力」と語った。

 明日18日の準々決勝では近江(滋賀)の強力打線と対決する。