日本高野連は2日、全国の野球部の部員数と加盟校数(5月末現在)を発表し、硬式の部員数は昨年より3224人多い17万312人で、1982年の調査開始以来、初めて17万人を超えた。これまでの最多は2009年の16万9449人で、部員の増加は2年ぶり。加盟校数は18校減の4030校で、9年連続で減少した。

 都道府県別では部員増加が37、減少は10。最も部員が増えたのは神奈川の368人で、最も減ったのは奈良の124人だった。1年生がその後進級して3年生になった時の残留の割合を示した「継続率」は過去最高の87・7%(昨年86・8%)だった。

 日本高野連は部員増の要因に、1年生部員の増加と継続率の上昇を挙げた。これまで部内暴力などの不祥事が問題となったが、竹中雅彦事務局長は「暴力絶滅に取り組んだ成果が徐々に表れているのでは」と推察した。

 軟式の部員数は昨年から410人減の1万535人で、2年ぶりに減った。