米プロ野球界で初めて同性愛者(ゲイ)であることを公表した現役選手、独立リーグでプレーするショーン・コンロイ投手(23=ソノマ)が25日、歴史的なプロ初白星を挙げた。

 「ゲイ・プライド」と銘打たれたイベントが催されたこの日の試合で先発。9回を3安打11三振と好投し、初勝利を完封で飾った。AP通信は「初めてゲイを公表した現役選手が歴史をつくった」と速報した。

 コンロイは16歳の時に家族と友達にゲイであることを告白。チームメートも個性を理解し、支えているという。約300人の観衆が見守る中で快投を見せた右腕は「ゲイであることがプレーや同僚との関係に影響を与えたことはない。まだ球界で(現役中に)ゲイを公にした選手がいないことが驚き」と話した。

 ファイトマスターGMも「ゲイを公言した初の野球選手になるのが彼の夢だった」と明かした。引退後にゲイであることを告白した元ドジャースのビーン氏は「将来さまざまな方面で先駆者となるだろう」と語り、今後の活躍に期待を寄せた。