マーリンズのイチロー外野手(41)が体感気温40度を超える猛暑の中、今季初の3安打をマークした。5打数3安打1打点で、打率は2割6分5厘。

 「1番右翼」で先発したこの日は、初回にフ軍先発ハメルズから右翼手の頭上を越える安打を放つ上々のスタート。5-5の同点で迎えた4回1死走者なしの第3打席には、2番手デフレータスの初球速球を中前に運んだ。

 値千金の一打となったのは、6-6の8回2死二塁で迎えた第5打席。前日対戦した5番手ジャイルズを相手に、カウント1-2から4球目97マイル(約156キロ)高め速球を中前に運ぶ間に、二塁走者が生還して一時勝ち越しとなるホームを踏んだ。

 イチローは「真っ直ぐをきれいに捉えようとは思っていない。(真っ直ぐとスライダーの)両にらみだからね。しょうがない。何マイルか知らないけど、97? それをきれいに捉えようとしたら、スライダーはノーチャンスですからね。(それを踏まえると理想の打撃?)ま、そうだね」と最終打席の適時打について話した。

 試合は1点リードで迎えた9回に守護神ラモスがサヨナラ2ランを浴びて痛い黒星。後半戦は3連敗スタートとなってしまった。