マリナーズ岩隈久志投手が、野茂英雄以来2人目で3度目の日本人投手のメジャーでのノーヒットノーランを達成し、今季4勝目(2敗)を挙げた。

 投球内容は9回116球を投げ、無安打無失点3四球7三振で、防御率は3・91。直球、変化球ともに切れがあり、抜群の低めへの制球で日米両プロ球界を通じて自身初の偉業を達成した。

 走者を許したイニングは4回と8回。4回は2四球で2死一、二塁となったが、パレデスをツーシームで空振り三振に打ち取り、8回には先頭を四球で歩かせたが、ジョセフを遊ゴロ併殺で切り抜けた。

 岩隈は楽天からフリーエージェントで12年にマリナーズ入り。メジャー通算では42勝22敗。日本通算は近鉄、楽天を合わせ107勝69敗。

 日本人投手では野茂がドジャース時代の96年9月にロッキーズ相手に初めて達成し、レッドソックス時代の01年4月にオリオールズ相手に2度目の快挙を成し遂げている。

 今季のメジャーではヘストン(ジャイアンツ)シャーザー(ナショナルズ)ハメルズ(当時フィリーズ、現レンジャーズ)に次いで4人目。