パイレーツは26日(日本時間27日)、球場係員のフィル・コインさんの99歳の誕生日を祝った。

 カブス戦前のグラウンドで、クーンリー社長が背番99のパ軍のユニホームをプレゼントすると、ファンから歓声が上がった。

 コインさんは18歳の時から、なんと81年間もパ軍の球場係員として、スタジアムを訪れたファンを座席に導く役割を務めてきたという。

 コインさんは、今はなきフォーブス・フィールドで1936年に仕事を開始。その後、70年にスリーリバース・スタジアムに、そして01年にPNCパークに職場を移しながらも、ずっとパ軍の仕事を続けてきた。

 コインさんは、ロベルト・クレメンテやバリー・ボンズら、球団のレジェンドたちのプレーを間近で見てきた。

 米ヤフー電子版によると、ヤンキースとの60年ワールドシリーズ第7戦でビル・マゼロスキーがサヨナラ本塁打を打った時には「我々はファンをグラウンドに入れないようにと指示されていた。でも周りを見て、脇にどいて、ファンを入れてあげたんだ」。こっそりファンを祝福の輪の中に入れてあげたことを告白したという。