ドジャース前田健太投手(29)が、今季8勝目(4敗)を挙げた。ホワイトソックス戦に先発し、5回5安打1失点。毎回のように走者を背負いながら、粘り強い投球で最少失点に食い止め、ド軍を今季最長の11連勝に導いた。世界一に輝いた1955年以来62年ぶりとなるシーズン2回目の2桁連勝を継続。ここ35戦31勝と圧倒的な強さで、88年以来29年ぶりの世界一へ、着々と足場を固め始めた。

 勢いを止めるわけにはいかなかった。5回裏2死一、二塁。初回にソロ本塁打を浴びた2番カブレラを二ゴロに仕留めた前田は、右手でグラブをたたくと、跳ねるような足取りでベンチへ向かった。直後の6回表、ド軍が一挙4点を奪い、リードが広がった状況でお役御免。「いつも勝ってるイメージしかない。チーム状態がいいので、しっかり自分の仕事をすれば勝てると思っていました。流れに乗ることができたと思います」。今季最長のチーム11連勝に、試合後は自然と笑みがこぼれた。