MLB公式サイトは16日(日本時間17日)、マーリンズからFAとなったイチロー外野手(44)の日本球界復帰の可能性について報じた。

 イチローの代理人ジョン・ボッグス氏が同サイトの取材に対し、もし大リーグからのオファーがなければ、選手生活の最後に日本でプレーすることになるかもしれないと示唆したという。

 ただボッグス氏は「それ(日本復帰)については本当に考えたくはない」とし「彼が(メジャーの)どの球団にとっても素晴らしい財産になるということに、誰かが気づいてくれるという期待を持ち続けている」と話した。

 大リーグ通算3080安打を誇るイチローは昨季までの3シーズン、マーリンズでプレー。17年シーズンは代打で球団記録となる27安打を放つなど一定の存在感は示した。

 ただシーズン後、元ヤンキース主将のデレク・ジーター氏らのグループに買収されたマ軍は、イチローとの18年の契約延長オプション(1年200万ドル=約2億3000万円)を行使しなかった。ボッグス氏はその後、古巣マリナーズ、パドレスと契約交渉を行ったが話はまとまらなかったという。

 イチローは50歳までプレーしたい意向を持っている。だが今オフの移籍市場は歴史的に見ても例のないほどゆっくりと動いており、簡単に所属先が見つからないような状況だ。

 J・D・マルティネス(ダイヤモンドバックスFA)、ケイン(ロイヤルズFA)、ゴンザレス(ロッキーズFA)ら有力外野手がまだ市場に残っており、ボッグス氏は「当初はマリナーズがイチローを呼び戻してくれると思っていた。ただ、多くの外野手がまだ残っているということを私も理解している」という。

 ただあくまで最後まで望みは捨てないつもり。「メッツの可能性もあった。でも彼らはブルース(インディアンスFA)と契約した。もしレッズがハミルトンを放出すれば、イチローが行く可能性もあった。でもそれは実現しなかった。我々は今、待っているところだ。ずっと『連絡するから』と言われ続けている。6球団くらいから」と話した。