エンゼルス大谷翔平投手(23)のパワーが、MLBオールスターでのホームランダービー出場待望論を再燃させた。19日(同20日)のレイズ戦は登板前日のためスタメンを外れたが、前日18日(同19日)の打撃練習での特大弾が、この日も話題になった。本拠地での試合前練習で、26スイング中、10本の柵越え。そのうちの1本が、右翼席後方に設置されている大型スコアボードに直撃した。球団広報によれば、推定飛距離は513フィート(約156メートル)の特大弾だった。

 19日の試合前、ソーシア監督と米メディアのやりとりで、大谷の特大ホームランが、次のような形で話題になった。

 米メディア 昨日の大谷の打撃練習でのホームランは見ましたか? 

 ソーシア監督 いや見ていない。

 米メディア 映像を見るべき。あれは素晴らしいものだ。

 18日の試合後にも、別の米メディアから大谷に質問が飛んでいた。「あれは、今まで打った中で最長ですか?」。大谷は「分からないです」と話しながらも、「少しずつ、開幕からもそうですけど進歩しているかなと思います」と、状態の良さを口にした。今月8日(同9日)のロッキーズ戦の試合前練習では、打球がよく飛ぶとされるクアーズフィールドで特大弾を連発。それ以降、現地でもメジャー球宴でのホームランダービー出場について話題が出始めた。日本人初出場へ、ますます期待が高まっている。(アナハイム=斎藤庸裕)