ドラフト会議で珍事が起きた。ヤクルト真中満監督(44)が、明大・高山俊(4年=日大三)の交渉権を巡り、阪神金本監督と抽選に臨んだ。

 真っ先に開封した真中監督は、交渉権を獲得したと勘違い。ガッツポーズをして「もうドキドキしていました。3拍子そろった選手。チームを代表する選手になってほしい。慣れ親しんだ神宮球場で一緒に頑張りましょう」と喜びのコメントを残したが、NPBからの指摘で勘違いが発覚。高山の交渉権は阪神が獲得した。

 会見に訪れた真中監督は「ドラフト独特の緊張感でした。くじに、ドラフトのマークがあったのでそれでOKだと思った。最後まで全く気付きませんでした。あのガッツポーズを返してください」と、勘違いした理由を説明した。

 仕切り直しで、東洋大・原樹理投手(4年=東洋大姫路)を1位指名。同監督は、「原君は何かの縁だと思う。先発完投型の即戦力。軸として回れる。チームを引っ張ってもらいたい」と期待を込めた。