広島木村昇吾内野手(35)が他球団移籍を求めて取得していたFA権を行使することが10日までに、明らかになった。

 木村昇は昨季国内FA権、今季海外FA権を取得した。シーズン終了後から「時間もあるし、焦る必要はない。他球団の話を聞きたいという気持ちもないことはない」と権利の行使を視野に入れていた。期限ギリギリまで熟考を重ね、締め切り日となる今日、宣言する見込みとなった。

 木村昇は球団と2度にわたって、話し合いを重ねていた。球団は原則としてFA宣言後の残留は認めておらず、その旨も伝わっているという。宣言した場合、広島を退団することは決定的となる。

 木村昇は左打ちで内野全ポジションを守れるユーティリティープレーヤー。今季は主に代走や守備固めで72試合出場した。補償の必要がないCランク(推定年俸4100万円)。レギュラー争いを求めて、移籍先を探すことになる。