僕たちは戦う!? 中日の新人選手12人(育成契約6人を含む)が9日、名古屋市の「昇竜館」に入寮した。ドラフト6位石岡諒太内野手(23=JR東日本)はファンというAKB48のDVDを持ち込んだ。推しメンのAKB48島崎遥香のように、中日のセンターポジションを目指す。

 石岡がリラックスアイテムに取り出したのは、DVD「AKBがいっぱい ~ザ・ベスト・ミュージックビデオ~」。神戸国際大付時代からAKB48のファンという石岡の、えりすぐりの1枚だった。一番好きな楽曲は、推しメンのぱるること島崎遥香がセンターを務めた「僕たちは戦わない」だ。「戦わない」と歌いながらも、激戦の世界を勝ち上がってきたアイドルに、石岡は羨望(せんぼう)のまなざしを送る。

 内野手登録ながら、ファーストミット2個の他に、外野手用のグラブを持ち込んだ。社会人時代から使用している大島モデルを、紺色を主体に新調。中日カラーを意識した。もし外野手のポジションを狙うのなら、大島ともセンターを争うことになる。ライバルだが、成長のために教えを請うつもりだ。50メートル5秒9の俊足は「大島さんは盗塁がうまい方なので、極意を聞いてみたい」と目を輝かせた。

 今の中日のセンターポジションには大島がドスンと座っている。戦いは厳しい。それでもセンターを勝ち取ったぱるるのように、石岡はレギュラー争いを勝ち抜く。【宮崎えり子】