オリックスが来季の新戦力として、マリナーズのステファン・ロメロ外野手(28)を獲得することが19日、決定的となった。かねて右打ちの強打者補強を目指して獲得に乗り出していたが、マリナーズがこの日、ロメロを自由契約にしたことを発表。日本に行かせるためで、オリックスとの入団交渉がほぼ合意に達したことが明らかになった。

 ロメロは14年にメジャーデビューし、同年はキャリア最多の72試合に出場。14~16年にかけて通算94試合で4本塁打、17打点を残した。オリックスはロメロの勝負強さに着目。球団関係者は「右打ちの強打者を軸に候補を絞って調査してきましたが、日本人投手の投球に対応でき、むらのないバッティングをしていたのが彼だった」と獲得合意に至った経緯を説明。ロメロが日本野球に興味を持っていたことも決め手になった。

 さらにロメロのメジャーでの最多守備機会は右翼。糸井が阪神にFA移籍した場合、ロメロは糸井に代わる正右翼手候補になる。打順は中軸を任される見込み。今季はモレル、ボグセビックら外国人打者の不振に泣いたオリックスが、ロメロのバットにかける。

 ◆ステファン・ロメロ 1988年10月17日、米アリゾナ州生まれ。サニーサイド高からオレゴン州立大を経て、10年ドラフト12巡目でマリナーズ傘下と契約。14年4月1日のエンゼルス戦でメジャー初出場。今季はマリナーズで9試合に出場。マリナーズ傘下3Aタコマでは106試合に出場し打率3割4厘、21本塁打、85打点。188センチ、100キロ。右投げ右打ち。