出演はかなわなかったが、昨年末には都内の高級料理店で杉谷とDeNA山崎康も交え、石橋と会食。帝京高時代のことなど昔話に花を咲かせ、最後には石橋から今季に向けての激励の言葉も掛けられたという。「石橋ジャパン」入りへ思いは大きくなった。堂々たる成績であの舞台に立つ。1つの条件として原口は今季の目標を口にした。

 「キャッチャーとして100試合以上マスクをかぶらないといけない。そこを1つの目標にしたいと思います」

 昨年は107試合出場で、捕手先発マスクは68試合。100試合先発出場となれば身体的負担は当然大きくなる。だが、原口はすでに対策済み。昨秋キャンプから、けが予防も兼ねて股関節の可動域を広げるトレーニングを行うなど、目標達成に向けて着々と準備を進めている。さらに自ら弱点と認めるキャッチングも、オフ期間に練習を重ねて手応えをつかんでいる。

 「去年は難しい立場からのスタートで、必死にやってこれたので、ああいう結果になった。今年もその気持ちを忘れず、より結果にこだわってやっていきたいです」

 真価が問われる原口の“2年目”が始まった。【梶本長之】