ムネリン化して二塁奪取! 阪神大和が地元の鹿児島・鹿屋市内で自主トレを行い、「便利屋」卒業を誓った。昨季は守備固め、代走要員として重宝された一方、二塁レギュラーの座は奪えなかった。「便利屋で満足したくはない。セカンド一本でレギュラーを取ることしか考えていない」と野太い声で宣言した。

 昨秋からスイッチヒッターに挑戦中。年明けに鳥谷らと行ったハワイ自主トレから現在にかけて「左8割、右2割」の分量でフリー打撃などを継続している。19日は2時間に迫るアップからノックや打ち込み、ウエートトレを敢行。フリー打撃では40分間、左打席だけに立ち続けて左中間へのライナーを連発した。

 「ちょっと(左打席の)感覚はつかめてきた。今は逆方向を意識している。(カブス)川崎さんのように、左中間を強いライナーで抜けるようにしたいので」

 同じ鹿児島出身の先輩を見習い、シュアな打撃を追求する。右打席は指をグリップにかけるバットを使うが、左打席ではグリップに重量感があってコンパクトに振り抜ける「タイカッブ型」を使用。「今年は試合に出続けて、新しい世界を見たい」。29歳。不退転の決意でレギュラーを奪いにかかる。