プロ野球は2月1日にキャンプイン。12球団で起こった事件、出来事、故障者などのまとめページ。

2月20日

離脱

ヤクルト成瀬善久投手(31)が浦添市内でMRI検査を受け、左内転筋肉離れと診断された。全治は未定で、開幕は絶望的。19日のDeNAとの練習試合に先発して3回を投げた後に違和感を訴えていた

車破壊弾

巨人ギャレットが車破壊弾。マシン打撃で推定140メートルの場外アーチが報道陣の車両のフロントガラスを直撃し亀裂が入った。ツインズ時代もキャンプ中に特大弾を車に直撃させたことがあり2度目。報道陣に囲まれ「レンタカーとはいえ壊してしまい申し訳ない。でも、あれだけみんな喜んでくれるならうれしい」

ギャレットの放った場外弾は、球場わきに駐車していた関係者の車のフロントガラスを直撃(撮影・たえ見朱実)
ギャレットの放った場外弾は、球場わきに駐車していた関係者の車のフロントガラスを直撃(撮影・たえ見朱実)

2月19日

10人離脱

広島は、打撃投手、ブルペン捕手の11人のうち10人が体調不良のため、宿舎で静養していることを発表。17日から前日18日にかけて発熱や嘔吐(おうと)の症状を訴え、宿舎待機となった。10人は宿舎も球場控室も同じだった。しばらく練習には参加しない

巨人快勝

WBC韓国代表と練習試合。4-0で快勝

登板回避

西武高橋光成投手が右肩の軽い張りのため紅白戦登板を回避


2月18日

大谷160m弾!場外7発

日本ハム大谷翔平投手(22)が、圧巻の打球で進化を証明。沖縄・名護で今キャンプ初の屋外フリー打撃を行い、41スイングで13本の柵越え、そのうち7本を場外へ運んだ。中堅後方のスコアボードを越える、推定160メートル弾もマーク。右足首痛で3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を断念し、別メニュー調整が続くが、患部への負担が少ない打撃は確実にレベルアップ

フリー打撃で柵越えする日本ハム大谷(撮影・井上学)
フリー打撃で柵越えする日本ハム大谷(撮影・井上学)

巨人大敗

巨人が韓国サムスンと今季初の対外試合を行ったが投手陣が乱調、打線も沈黙し0-9で大敗。「とくに良かったと思うことは、ほとんどなかった」と高橋由伸監督は渋い表情

欠席

日本ハム瀬川隼郎投手(30)が溶連菌感染症によるへんとう炎、谷口雄也外野手(24)が右膝周辺の接触性皮膚炎、近藤健介捕手(23)は頭痛、関節痛のため練習を欠席した。3人とも沖縄・名護市内の病院で診察を受け、宿舎で静養

2軍降格

オリックス青山大紀投手(22)が2軍に降格へ。18日に首を痛め、宮崎市内の病院で頸椎(けいつい)捻挫と診断された。4~5日間の安静


2月17日

懲罰バント練習

オリックス武田、鈴木昂、飯田に5時間もの懲罰バントが科せられた。セーフティースクイズの練習で3人は失敗。即刻全体メニューから外れ、室内練習場行きを告げられた。昼食抜きで約2500球を転がし続けた武田は「1軍の試合ならもっとプレッシャーがかかる。練習から決めないといけない」と神妙に話した

合格

ヤクルトは、テスト生として宮崎・西都2軍キャンプに参加していた元ロッテ大松尚逸内野手(34)の合格を発表。2月中は2軍キャンプで練習を続け、後日契約を行う予定

欠席

阪神の新外国人エリック・キャンベル内野手(29=メッツ)がウイルス性胃腸炎のため16日に続き練習を欠席


2月16日

合格

テスト生として楽天の練習に参加していた元DeNAの久保裕也投手(36)が、沖縄・金武町でハンファ戦の4回から登板し、1回1安打無失点に抑えて、合格を決めた正式契約は後日行う予定

欠席

阪神の新外国人エリック・キャンベル内野手(29=メッツ)がウイルス性胃腸炎のため練習を欠席。この日の朝に腹痛を訴え、沖縄・読谷村の病院で検査を受けた


2月15日

和解ノック

練習メニューの解釈を巡って衝突した中日大野雄大投手(28)と朝倉健太投手コーチ(35)が15日、“和解”した。14日は大野の練習メニュー表だけ「白紙」になったが、この日は内容が書き込まれた。入れなかった朝倉コーチによるノックも受けた。友利投手コーチは「もともと何もなかったよ」と話した


2月14日

中日で内紛

中日大野雄大投手(28)が練習メニューを巡り、朝倉健太投手コーチ(35)と衝突するハプニングがあった。両者の認識の違いが原因で、14日の練習メニュー表は大野の欄だけ「白紙」だった。101球のブルペン投球をするなどこれまで通り精力的に動いたが、その裏側では、開幕投手の筆頭に挙がる左腕が思わぬ事態に陥っていた


2月13日

ルーキーが豪快弾

「茨城の中田翔」こと、DeNAのドラフト5位細川成也外野手(18=明秀学園日立)が、初の対外試合の初打席で本塁打。13日、沖縄・宜野座で阪神との練習試合で、6回の守備から出場すると、7回表に阪神島本の4球目を、バックスクリーン手前まで推定130メートル弾を運んだ

阪神対DeNA 7回、細川は中越え本塁打を放つ(撮影・宮崎幸一)
阪神対DeNA 7回、細川は中越え本塁打を放つ(撮影・宮崎幸一)

2月12日

宮内オーナーが「公開説教」

昨季最下位のオリックス宮内義彦オーナー(81)が宮崎・清武での春季キャンプを視察。「キャンプは順調だと聞きました。昨年日本一の日本ハムが順調ならもう1回優勝できるけど、最下位のうちが順調ではまた今年も最下位になる。順調ではいかんのです。クレイジーなキャンプをやらないかん。目の色を変えるくらいのね」とグラウンドで訓示を行うはずが5分間の「公開説教」

ナインを前に訓示する宮内オーナー(右端)。同2人目は福良監督(撮影・渦原淳)
ナインを前に訓示する宮内オーナー(右端)。同2人目は福良監督(撮影・渦原淳)

ゲレーロ2発で中日大勝

中日の新外国人アレックス・ゲレーロ内野手(ドジャース3A)が衝撃デビュー。来日初実戦となる練習試合の韓国・ハンファ戦(北谷)に出場。最初の打席でバックスクリーン右に2ランを打ち込むと、第3打席でも左翼ポール上を高々と越える2ラン。ともに打った瞬間分かる140メートル級の当たりだった。新大砲の1発で火が付いた打線は23安打18得点と猛打爆発。18-1で勝利

早退

広島大瀬良大地投手(25)とブラッド・エルドレッド内野手(36)が練習を早退。大瀬良は前日のブルペン投球中に右脇腹に違和感を覚え、エルドレッドは午前中の投内連係で腰に違和感を訴えた。2選手とも大事には至らず今後も1軍キャンプに同行する

離脱

DeNA山下幸輝内野手(24)が右大腿(だいたい)二頭筋の肉離れで1軍キャンプを離脱。11日の練習で違和感を訴え、沖縄・宜野湾市内の病院で診断された。今後は2軍キャンプで経過を観察し帰京時期を決める予定

入れ替え

日本ハムは13日からの沖縄・名護での国内2次キャンプに増井、宮西、中田が合流。田中豊、立田、森本、浅間が2軍主体の国頭キャンプに合流


2月11日

宮崎に長嶋さん

巨人の宮崎キャンプに長嶋茂雄終身名誉監督が訪問。「勝つ、勝つ、勝つ、勝つ!」とナインに檄を飛ばした

巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(左)は「勝つ勝つ勝つ勝つ!」とナインを鼓舞。右から坂本勇、井端コーチ、高橋監督(撮影・たえ見朱実)
巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(左)は「勝つ勝つ勝つ勝つ!」とナインを鼓舞。右から坂本勇、井端コーチ、高橋監督(撮影・たえ見朱実)

ドラ1寺島がブルペン回避

ヤクルトのドラフト1位、寺島成輝投手(18=履正社)が、キャッチボール中に左足内転筋に張りを訴えブルペン入りを回避。「違和感があったので、大事をとって(ブルペンは)やめました。走れますし、特に問題ありません」と話したが、午後の野球教室に参加しなかった。12日に沖縄でMRI検査を受け、今後の練習参加は状態を見て判断される

インフル感染

3軍キャンプで調整中の巨人山口俊投手(29)が、都内の病院でインフルエンザA型と診断された。数日間は川崎市のジャイアンツ球場で練習する3軍を離れ、休養する見込み。当初は2月下旬をメドにブルペン入りし、3月中に1~2試合のオープン戦登板を経て開幕へと向かう予定だったが、調整プランの見直しが迫られる状況となった

キャンプ離脱

阪神横田慎太郎外野手(21)が体調不良のため、沖縄・宜野座キャンプを離脱し、大阪へ移動した。球団広報によると、ここ数日、頭痛の症状が治まらなかったという。週明けにも検査を受ける予定で、今後の動向は未定

罰打3時間

オリックス小田、武田、宗の3人が3時間超の「罰打」を命じられた。チーム打撃で小田と宗はバント、武田はエンドランに失敗。練習前の首脳陣ミーティングで、打撃コーチからミスが出た際に当該選手を全体練習から外していいかと打診があり、福良監督も了承。適用第1号となった3人は午前11時50分から午後3時まで昼食抜きで特打に励んだが、伝え聞いた福良監督は「短いなあ」とぽつり

欠席

ソフトバンクのドラフト2位古谷優人投手(17=江陵)、育成ドラフト4位森山孔介内野手(18=藤沢翔陵)が感染性胃腸炎のため、育成ドラフト2位長谷川宙輝投手(18=聖徳学園)が帯状疱疹(ほうしん)のため練習を欠席した。3選手とも12日から再び参加する予定


2月10日

ダルビッシュが訪問

日本ハムのアリゾナキャンプにレンジャーズ・ダルビッシュが訪問。大谷らと対面

キャンプ地を訪れたレンジャーズ・ダルビッシュ(左)と談笑する日本ハム大谷(撮影・菅敏)
キャンプ地を訪れたレンジャーズ・ダルビッシュ(左)と談笑する日本ハム大谷(撮影・菅敏)

欠席

巨人大西崇之外野守備走塁コーチ(45)が、宮崎市内の病院でインフルエンザA型と診断され練習を休養。同診断は松崎に続き今キャンプ2人目。


2月9日

嶋が下半身張りで静養

WBC侍代表の楽天嶋捕手が練習中に下半身の張りを訴え宿舎で静養。

練習早退

巨人陽岱鋼外野手が下半身の張りを訴え練習早退

田中正義が大物の片鱗

ソフトバンクのドラフト1位田中正義投手がフリー打撃に初登板。上林、塚田に対し40球を投げ安打性の当たり4本に抑えた。バットも2本折るなど大物の片鱗を披露。

別メニュー調整

ロッテ唐川投手が左足首の捻挫で別メニュー調整

欠席

ソフトバンクのドラフト2位古谷投手が感染性胃腸炎で練習欠席。また育成3位の田城外野手も同様の症状を訴え練習早退


2月8日

丸が離脱

広島丸佳浩外野手(27)が「右脇腹違和感」のため練習を途中で切り上げた。前日7日の打撃練習後に訴えており、この日も違和感が抜けなかったことから大事をとった。宮崎・日南市内の病院で検査を受けエックス線、エコーの検査で異常はなかった。丸は「大丈夫です。あとはトレーナーに聞いてください」と話し、球場を後にした。緒方監督は「突進していくばっかりだから、こっちでブレーキをかけた。2、3日もすれば大丈夫」と軽傷を強調した。9日も別メニューでの調整が決まった。

大城が2軍降格

オリックス大城滉二内野手(23)が故障で2軍降格。キャンプ1軍スタートの大城は、前日7日の練習中に左太もも裏を痛めて宮崎市内の病院へ。肉離れと診断され、ひとまず3日間の安静が決まった。


2月7日

松坂が239球

復活を目指すソフトバンク松坂大輔投手(36)がブルペンで今キャンプ最多となる239球の投げ込み。キャンプ1週間でのトータルは594球に。

ブルペンで投げ込む松坂。左は摂津、右端は工藤監督(撮影・梅根麻紀)
ブルペンで投げ込む松坂。左は摂津、右端は工藤監督(撮影・梅根麻紀)

2月5日

2軍降格

広島緒方孝市監督は、戸田隆矢投手に2軍降格を告げた。左肘の不安と調整遅れが見られたため決断。チームに手薄な左腕の中で期待された存在だけに、指揮官は怒りを抑えきれなかった。「肘に不安があるみたい」とした上で「日が進むごとにどんどんメニューが流れていく中で、ついていけそうにないなと。正直、キャンプを送れる体じゃない。2月の体じゃない。1月の体の状態。12月、1月で何をしてきたのか。1年目の新人じゃないんだから」と一気にまくしたてた。「離脱」ではなく「降格」だと強調。

リタイア

オリックスの新外国人、マット・ウエスト投手が前日4日に右太もも裏に強い張りを訴えたため別メニュー調整。日本ハム立田将太投手は前日の投球練習中に左足首を捻挫し別メニューに。ロッテ育成2位の菅原祥太外野手は腰痛のため2軍でリハビリ。


2月4日

武田が大谷代役に決定

侍ジャパンの小久保裕紀監督(45)は4日、右足首を痛めWBC出場を辞退した日本ハム大谷の代役としてソフトバンク武田翔太投手(23)の招集を発表

ラミレス監督の通訳がインフル感染

DeNAラミレス監督の丸山通訳がインフルエンザに感染。感染拡大を防ぐため隔離された。球団は報道陣にもマスクと抑制薬を配布。予防策として、選手、監督の囲み取材は約2メートルの距離を取って行われた。

オリックスが12球団トップを切って紅白戦

オリックスが早くも紅白戦。今季の大ブレークが期待される2年目の吉田正尚外野手が二塁打2本と結果を出した。


2月3日

大谷 WBC出場辞退

侍ジャパンの小久保裕紀監督(45)は3日、右足首を痛めている大谷翔平投手(22)のWBC出場を見送ると明らかにした。日本ハムから受けた情報を精査し、大谷本人とも話をした上で決めた。「昨日から今日の情報を見させてもらい、本人とも話をし、28名から外す話をしました。100%で動けない。無理をさせられない状況」と説明した。

キャンプ2日目を終え、記者の質問に答える日本ハム大谷(撮影・菅敏)
キャンプ2日目を終え、記者の質問に答える日本ハム大谷(撮影・菅敏)
西武キャンプ視察後の囲み取材で、日本ハム大谷をWBCメンバーに入れないことを明かす侍ジャパン小久保監督(左)(撮影・鈴木みどり)
西武キャンプ視察後の囲み取材で、日本ハム大谷をWBCメンバーに入れないことを明かす侍ジャパン小久保監督(左)(撮影・鈴木みどり)

西武ドラ1、今井が帰京

西武のドラフト1位、今井達也投手(18)が3日、宮崎・南郷での1軍キャンプを離脱し帰京。1日にブルペンで投球練習をした後、右肩に強い張りを感じたため、翌2日の練習を回避。そこから1日たっても改善しないため、都内の病院で検査を受けることになった。受診後は高知に移動し2軍キャンプに合流する。

右肩の強い張りのため1軍キャンプから離脱することになった西武今井はバスに乗り込む(撮影・鈴木みどり)
右肩の強い張りのため1軍キャンプから離脱することになった西武今井はバスに乗り込む(撮影・鈴木みどり)

各地で豆まき

節分のこの日、各キャンプ地で豆まきや恵方巻きを食べるイベントが行われた。

東北放送の番組で久米島を訪れていた小島よしお鬼を退治する楽天則本(撮影・野上伸悟)
東北放送の番組で久米島を訪れていた小島よしお鬼を退治する楽天則本(撮影・野上伸悟)

2月2日

オコエ、手術

楽天オコエ瑠偉外野手(19)が、右手薬指を剥離骨折している疑いがあるため、チームを離脱。都内の病院で精密検査を受けた。検査の結果「陳旧性の右の第4指MP関節側副靱帯(じんたい)損傷」と診断。右手薬指の付け根付近の靱帯(じんたい)を痛めており、骨にも損傷がある。9日に都内の病院で縫合手術を行うことになり全治は2~3カ月とみられる。

羽田空港に到着し、記者の問いかけにも無言で歩く楽天オコエ(撮影・狩俣裕三)
羽田空港に到着し、記者の問いかけにも無言で歩く楽天オコエ(撮影・狩俣裕三)

指揮官の父死去

西武辻発彦監督(58)が2日、宮崎・南郷でのキャンプ2日目の冒頭、前夜に父廣利さんが86歳で亡くなったことを選手やスタッフに報告。「昨夜、おやじが亡くなりました。みんなもお父さん、お母さんのおかげで今がある。それを忘れずに頑張ってほしい」。辻監督は親戚一同と話し合い、キャンプを優先することを決めた。家族は「お父さんなら『おらんでよか』と言うはず」と背中を押してくれた。最期をみとりに帰省しなかっただけでなく、今後も通夜や告別式に出席しない。

練習前のミーティングで、前日夜に父廣利さんが亡くなったことを報告する西武辻監督(左上)(撮影・鈴木みどり)
練習前のミーティングで、前日夜に父廣利さんが亡くなったことを報告する西武辻監督(左上)(撮影・鈴木みどり)

2月1日

アリゾナに激震

日本ハム大谷翔平投手(22)が、選出されている3月のWBCで、投手としての出場を辞退すると発表。昨年の日本シリーズで右足首を痛め、11月の強化試合でも同箇所を再度痛め、状態が上がらず断念。

WBCへの投手での出場を断念し、記者の質問に厳しい表情で答える日本ハム大谷(撮影・菅敏)
WBCへの投手での出場を断念し、記者の質問に厳しい表情で答える日本ハム大谷(撮影・菅敏)

1日で2軍降格

オリックス4年目の園部内野手が、福良監督からキャンプ初日としては異例の2軍降格を通告された。「あの体じゃ無理。管理できていない。大きくしてキレがあるなら問題ないが、キレがなければ故障にもつながる。考えが甘い。プロとして失格」。園部は「体の状態を整えるしかない」と荷物をまとめて隣のサブ球場へ移動した。