甲子園出場7度(春3度、夏4度)の実績を持つ金足農(秋田)に、「マスターズ甲子園」出場を目指すOBチーム「金足農業マスターズ倶楽部」が発足した。

 99年センバツ出場時の女子マネジャー鈴木有紀子さんが発案。84年甲子園初出場時の主将だった長谷川寿氏(50=ホンダ前監督)らが発起人になり、2月下旬のOB会(嶋﨑久美元野球部監督を囲む会)で全国高校野球OB連合会に加盟することが承認された。

 秋田県内で同連合会へのチーム登録は、秋田南に続き2件目。04年から毎年行われているマスターズ甲子園の出場は、1県8チーム以上参加の県予選開催が最低条件になる。長谷川氏は「世代交流にもつながる。県内の伝統校に加盟を呼びかけていきたい」と、東北6県では福島に続く、マスターズ甲子園参戦を目標に掲げた。

 全国の高校野球OBを対象になる同甲子園は、世代や性別、元プロ、アマの垣根を越えて挑戦できる(大学や社会人、プロ野球チームなどの現役選手は除く)。1チーム29人以上(34歳以下14人以上、35歳以上15人以上)などの規定がある。今後は8月中旬に秋田南OBとの初交流戦を予定。親睦会なども開催し、秋田や秋田商、秋田工、秋田中央、能代商(現能代松陽)、秋田経法大付(現明桜)といった有力校に働きかけていく方針だ。