張本勲氏が23日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。19日の広島-DeNA2回戦で、審判員への暴言で初めての退場処分を受けた広島緒方孝市監督(48)についてコメントした。

 「感情的になる人じゃない。それがあれだけ激怒するということは」と審判の判定に疑問を呈した。

 緒方監督は、DeNA戦の7回2死一、二塁から、遊撃へのゴロで一塁へヘッドスライディングした小窪がアウトと判定されたことで、叫びながらベンチを飛び出し、一塁の山路審判に詰め寄った。6回1死でも、田中の三遊間の当たりを同様にアウトと判定され抗議していた。最初は軽い抗議だったが、2度目は耐えられずに激高し、選手、コーチ時代を含めて初の退場処分を受けた。山路審判員は「抗議を超える暴言があった」と理由を説明していた。

 「私は『日本のアンパイアは世界一だ』とずっと言ってたんですよ。でも、この2年くらい下手になったね。勉強してもらいたい。アンパイアが感情的になってるもんね。最初に抗議に来たから、ちょっとどっちかわかんないプレーがあったらアウトにしたんじゃないという感情が走るんですよ。アンパイアはそれじゃあ困る」と張本氏は解説した。

 プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(75)は20日、緒方監督に、厳重注意と制裁金10万円を科した。