中日の悩める両外国人が若手ばりに必死に汗を流した。24日、ベテランや主力をのぞくチーム練習がナゴヤドームで行われ、アレックス・ゲレーロ内野手(30)とダヤン・ビシエド外野手(28)も参加した。ゲレーロは打率2割5厘、ビシエドは2割1分でともに本塁打1本と低迷している。

 森繁和監督(62)の発案で、ビシエドがノックバットで外野ノックを放つめずらしいシーンがあった。うまくスピンがかかった打球はスタンド上段まで届いた。「ノックバットで練習するのは初めて。体の動き、腕の動きが打撃につながる。ライナーでも打球が上がっていくようにするのが目的。いい練習だったよ」と大粒の汗をぬぐった。ゲレーロはロングティーを繰り返し、最後は2人とも三塁で特守も受けた。若手選手が引き揚げたあとまで両外国人が残るのは異例のこと。

 浮上のカギを握る両大砲に森監督は「今日喜んでも明日喜んでないと意味がないよ」と爆発を期待した。【柏原誠】