日本ハム中田翔内野手(28)がチームの連敗を「10」で止めた。

 延長10回2死一、二塁で、左中間へ決勝の1号3ランを放った。「僕自身のバッティングも見てもらった通り(調子が悪い)。試合を決めるバッティングは出来ないと決めつけていたけど、とにかくフルスイングを心がけたら、最高の結果になった。打った瞬間は入るか分からなくて、入ってくれと願っていた」と、劇的な場面を振り返った。

 7回には、大記録を阻止して先制点を呼び込んだ。6回までソフトバンクの先発バンデンハークの前に打線は無安打に抑えられていた。7回先頭で打席に入るとカウント2-2からの6球目をとらえて左中間へ運び、全力疾走で二塁打とした。続くレアードが2試合連発となる5号2ランを右中間テラス席へ放って、チームは2点を先制した。

 その後、追いつかれて今季2度目の延長戦となったが、故障離脱から復帰4試合目の4番が、今季1号アーチでけりをつけた。「しょうもないケガでチームに迷惑をかけた。反省しています。これから、信頼してもらえるように取り返していきたい」と、力強かった。