巨人が広島の前にまたも、完膚なきまでに屈した。初回に先制も3回1死二塁で中井が二ゴロを後逸し、適時失策で同点。6回2死一、三塁で亀井、村田と代打の切り札攻勢で早めに勝負手に出たが勝ち越し打は生まれなかった。数少ない好機を失うと歯止めは利かなかった。その裏に鈴木に勝ち越し2ラン、8回には1死から登板の乾が1死二、三塁からの暴投で走者2人を生還させる大乱調で惨敗した。

 守乱、投壊では勝てる要素はない。対戦成績は1勝7敗となり、高橋監督は「(分の悪さは)言われなくても分かっている」と語気を強めた。村田真ヘッドコーチも「後の投手がケチョンケチョンに打たれて次の試合に響く」と悪循環を指摘した。テコ入れ策として、不振で2軍調整していた森福、15年ドラフト1位の桜井の昇格が濃厚。態勢が整わなければ阪神、広島の上位勢には追いつけない。