上武大が白鴎大との同率最終決戦を10ー0の7回コールドで制し、6季連続30度目の優勝を達成した。

 1回に3番鳥巣誉議内野手(4年=久留米商)の適時二塁打で先制。3回に4安打を集中し4点を奪うと4回にも鳥巣の適時三塁打で1点。7回には5安打を集め4点を奪った。守っては先発の寺沢星耶(3年=佐久長聖)ー宮川哲(4年=東海大山形)のリレーで完封した。

 谷口英規監督は「今日の試合はうまくいきすぎました。選手は追い込まれた状況でよくやった。ここまでできるのかと若者のパワーを感じました。勉強になりました」と笑顔を見せた。全勝で迎えた首位決戦の初戦(14日)を痛い逆転負けで落とし王手をかけられた。すると「心を一つに」と220人の全野球部員がその夜から早朝にかけて頭をバリカンで丸めたのだ。15日の2回戦に4ー1で勝利し逆王手をかけると、最後はコールド勝ちで優勝を決めた。

 谷口監督は「優勝したら俺も頭を丸めると選手に話しました。丸めなきゃまずい。約束ですからね」と苦笑い。試合直後のミーティングで「今から断髪式をやる。バリカンを持ってきて!」と声を張り上げたが、あいにくグラウンドの近くにバリカンは見当たらず。「5限(授業)が終わったらやろう」とひとまず解散したが選手からは歓声が上がっていた。

 上武大は6月5日に開幕する全日本大学野球選手権に出場する。