オリックスは23日、奥浪鏡内野手(21)が22日午後7時半ごろ、大阪市内で車を運転中、2人乗りバイクに接触する人身事故を起こしたと発表した。

 被害者は軽傷のもようだが、同選手は同17日に30日間の免許停止処分を受けており、事故は処分期間中に発生。球団は免停であることの報告義務を怠り、事故を起こしたことを重く見て、同選手に無期限の謹慎処分を通告した。

 球団によると、同選手は左折する際、左から来た若い男女の乗るバイクに気づかず、接触したという。同選手が病院に運び、2人は手当を受けた。入院はせず帰宅したという。会見した長村球団本部長は「被害者の方には心からおわびしたい。大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪。同選手には「ちゃんと報告するよう口うるさく言ってきたことをできていないというのは大いに反省してもらいたい」と語気を強めた。謹慎中は外出や野球の練習も禁止する。寮の仕事を手伝わせるなど奉仕作業をさせるという。

 この日、1軍は京セラドーム大阪での練習前に選手ら全員を集めて球団から報告があり、改めて注意喚起した。2軍選手も同様にミーティングを行ったという。

 奥浪選手は岡山・創志学園から13年ドラフト6位でオリックスに入団。昨季1軍デビューを飾り15試合に出場した。今季の1軍出場はない。

 奥浪選手は球団を通じて以下の通りコメントした。

「このたびは、私の一社会人としての自覚に欠けた軽率な行動により、被害者の方へ多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます。ならびに、ファンの皆様、関係者の皆様をはじめ多くの皆様にご迷惑をおかけしておりますこと、重ねて深くおわび申し上げます。第一にけがをされた被害者の方へ、誠意をもって対応してまいります。このたびは大変申し訳ありませんでした」。