中日はドラフト2位の新人、京田陽太内野手(23)の3得点を呼び込む活躍が大きかった。

 京田はプロ初の4安打をマークしたが、バット以上に光ったのは走塁だった。

 2つの好走塁があったうち、圧巻は3回。2死二塁で右中間に適時三塁打。三塁を回ったところで、カットした二塁手石川の位置が深く、返球してくる様子もないのを見逃さなかった。再び加速を始め、ホームに飛び込んだ。「こういうこともあると、高校の時から言われていた。年に1回あるかないかのプレー。大学のときも同じ状況がありました。自信になります」

 青森山田で高い走塁意識を植え付けられ、日大では東都大学リーグで経験を積んだ。プロ入り後はさらなるレベルアップを課され、森脇、奈良原の両内野守備走塁コーチや長嶋外野守備走塁コーチら、経験豊富な首脳陣から中身の濃い指導を受けてきた。

 2つ目の好走は6回。二塁走者として、ウィーランドの暴投で一気に本塁に生還した。3-2。これが決勝点になった。「変化球が低めにいくことが多いので、準備ができていた」。これも観察眼と判断力が生きた走塁だった。

 21歳の鈴木が6回2失点で2勝目、京田が攻撃を引っ張り、継投策もはまった。前日、連勝が4で止まったばかりだが、ずるずるいかなかった。森監督も「それが一番大きいよな」と手応えを感じる1勝だった。【柏原誠】