中日が歴史的な屈辱を受けた。

 10-0からの逆転負け。10点差をはね返されたのは球団初で、プロ野球タイ記録。しかも2試合連続の延長10回サヨナラ負けだった。

 8-9のシーソーゲームだった前夜以上の衝撃だった。打撃陣が今季初の2桁得点。5回までに10点を奪った。先発大野も快調に6回まで無失点。

 2-10で迎えた8回にバレンティンに2ランを浴び、さらに四球を出したところでベンチは大野をあきらめて継投策へ。福谷、岩瀬、又吉とつぎ込んだがヤクルトの勢いを誰も止められなかった。悪夢のような8失点で追いつかれた。

 延長10回、2イニング目の伊藤が大松にサヨナラ弾を許した。6回終了時で10-0。大野がセーフティーリードを終盤まで保ち、ブルペンを休ませないといけない展開だった。「後ろの投手に申し訳ない。それだけです」と頭を下げるしかなかった。【柏原誠】