悲願達成の鍵は、敵地でのタカ狩りだ。西武浅村が16日、愛媛・今治で熊代、外崎との自主トレを公開。優勝争いのライバルになる王者ソフトバンクに「意識はしてます。勝ててない。かといって、選手層、打線は、そんなに差はないと思っている。今年は打線で勝ちたい」と、メラメラと対抗心を燃やした。

 ソフトバンクには昨季9勝16敗で7年連続負け越し中。特に、ヤフオクドームは同1勝11敗と分が悪すぎた。浅村は「みんな苦手意識がある。点を取られていくうちに、ベンチが静かになっていく感じ。そういう球場です」と、キャプテンとしてチームが抱く悪印象を語った。拭い去るために「シーズン最初のヤフオクでの試合が大事。そこでポンポンと勝てれば、嫌な流れが消える」と、立ち合いでの勝利が重要だ。

 先頭で引っ張る。個人目標は、打率3割&100打点。中軸として、走者をかえす打点にこだわる。自主トレでは腹筋など体幹を徹底的に鍛えている。「疲れた中で、どれだけできるかが大事」とシーズンを戦い抜く土台を作っている。派手な動きはないが、地味にきつい。「みんなで優勝したい」。西武最後の優勝は、入団前年の08年。プロ10年目の初体験を果たす。【古川真弥】