ソフトバンク千賀滉大投手(24)が23日、オーストラリア代表と3月3、4日に強化試合を行う侍ジャパンに選出され、同じくメンバー入りした甲斐拓也捕手(25)とのバッテリー結成を“拒否”した。

 昨季は同い年の育成出身コンビとして13勝を挙げた。プライベートでも息ピッタリの2人だが、千賀は「代表では(甲斐)拓也とはもういいです」と、冗談交じりにニヤリと笑った。千賀によると、ともに代表入りが決まり「拓也が『頼むで』と言ってきたので『拓也と組まないようにお願いしとくわ』と言いました」と話し合ったそうだ。

 仲がいいから言える意地悪?ではあったが、千賀には代表ならではの意味合いもあった。昨年のWBCを引き合いに「別のキャッチャーと組ませてもらうと、普段とは違う目で見てもらえる。客観的な評価になる」。巨人小林誠ら他球団の捕手と組んだことで、普段気づけないことや新鮮な指摘をもらい、プラスにつながったという。

 一方の甲斐は「自分たちで決められることではないですが…組めたらうれしいですし、感慨深いものがあると思う。機会があれば、いいところを引き出したい」と、コンビでの活躍を歓迎していたが…。果たして、侍ジャパンで誰が千賀の相棒になるのか。本番に注目したい。