ソフトバンク田中正義投手(23)がブルペンでバット投げに挑戦した。B組のブルペンで51球投げた後、久保2軍投手コーチからノックバットを手渡された。

 田中はノックバットをボールのようにブンッと放り投げた。まるでかつての乱闘劇のような1シーンに、B組を見守る熱心なファンたちも一番驚いた。

 何度も回転しながらブルペンでバットが宙を舞う。田中は「カーブを投げる時の腕の使い方や、ボールへの回転のかけ方。バットでやるのは初めてですね」と説明した。

 1軍でもトップクラスの直球を生かすためにも、変化球の精度を上げることは不可欠。右手人さし指の爪と中指のマメの影響で出遅れ、A組昇格のチャンスは逃したが、指の状態も回復。着々とA組への準備を進めている。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】