日本ハム史上最強打線となる予感が漂ってきた。初回、中田が先制2号2ラン。「詰まっていたけど(打てた)ポイントが良かった」と、左中間へ運んだ。腰痛で14日広島戦を欠場していた。まだ「強く振るのが怖い」という状況ながら、持ち前のパワーは健在。

 6回にはレアードが4号満塁本塁打。この日の2本塁打を含めて、チームはオープン戦10試合で18本塁打と、12球団断トツの数字だ。

 シーズン換算では257本塁打ペースとなる。04年巨人の「史上最強打線」が記録したプロ野球記録の259本に迫る勢いだ。今オープン戦では横尾が3本、森山と清水が2本をマーク。療養中の清宮幸太郎内野手(18=早実)が加入したことも影響し、若手野手陣の長打力も底上げされた感がある。栗山監督は、この日の主力の2本塁打に「今日は風かな」と、冗談めかしたが、今季の打線はどこからもアーチが飛び出すのが魅力。ここに万全の清宮が加われば-。開幕へ期待は大きく膨らんだ。