巨人は23日、育成契約の高木京介投手(28)と支配下選手契約を締結したと発表した。背番号はプロ1年目につけていた「57」。

 高木は16年3月、野球賭博に関与したとして1年間の失格処分を受け契約解除。17年3月に育成選手として再契約を結んでいた。

 この日のオープン戦前に鹿取義隆ゼネラルマネジャー(61)とともに会見を行い、「ここまで来るまでにたくさんのサポート、応援をしてくださった関係者のみなさま、ファンのみなさまに感謝でいっぱいです。そういった方々にまた真摯(しんし)に野球に取り組み、ジャイアンツに貢献することで恩返ししていきたいと思っています。精いっぱい頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」と決意表明した。

 昨年は2軍で17試合に登板し3勝1敗、防御率4・54。今季はオープン戦4試合で防御率1・80と安定した投球を見せていた。鹿取ゼネラルマネジャーは「1軍がシーズンを戦う上で必要な左のセットアッパーとして活躍できると判断した。今年のオープン戦でずっと見ていて、すごく安定していた投球内容、コントロールだった。出しても安心だなと思いました」と左腕を評価。高木は「一番は家族がここまでサポートしてくださいましたし、家族の支えがなければここまで来られてなかったと思う。もう1度東京ドームのマウンドで投げている姿を家族、娘に見せてあげたい」と新たなスタートへ意気込んだ。