阪神ウィリン・ロサリオ内野手(29)が、初めて代打を送られる可能性があった。

 1点リードの8回裏2死。3番福留の打席で、ネクストバッターズサークルにロサリオの姿はなかった。代打として、伊藤隼が素振りを繰り返していた。福留が三ゴロに倒れたため、攻撃は終了。代打が実行されることはなかったが、9回表は守備固めを送られ、ベンチから勝利を見届けた。

 ロサリオは22日のヤクルト戦で、4号2ランを放ち、24日の同カードでは決勝の2点二塁打を放っていた。しかし、この日は菅野の投球に手も足も出なかった。6回1死三塁で外角スライダーにバットが止まらず、三振するなど、3打席連続で空振り三振。金本監督は「今日の結果を見ると、当然だと思います」と我慢も限界に達したようだ。8回の場面は福留が出塁すれば、伊藤隼を代打に出す予定だった。試合後、ロサリオは厳しい表情のまま、無言でクラブハウスに戻った。期待の長距離砲は外角攻めを克服できずに、波に乗れない日々が続く。