広島大瀬良大地投手が、13年楽天田中将大(現ヤンキース)以来となる6月での2桁10勝をマークした。チームでは08年のルイス以来10年ぶり、日本人投手では82年の北別府以来36年ぶりとなった。

 節目の2ケタ勝利を鮮やかな投球で飾った。初回を3者凡退で滑り出すと、その後も危なげない内容。阪神打線に3安打しか許さず7回無失点、4点リードでマウンドを降りた。8回に2番手ジャクソン、3番手今村が打ち込まれ2点差に迫られ、なおも2死二、三塁とされたが4番手中崎が伊藤隼を遊飛に抑えピンチを切り抜けた。

 2年連続の2桁勝利で10勝は自己最多タイ。「個人的なことよりセ・リーグのリーグ戦再開1発目の試合でいい流れをチームに持ってきたかった。(10勝は)僕だけの力じゃなくて野手だったり、サポートしてくれる方のおかげ」と感謝しきりだった。