巨人が約2カ月ぶりのカード3連勝を逃した。

 坂本勇人内野手(29)が先発メンバーから外れた影響が大きかった。1番遊撃手を務め、今カードは初戦で10年連続となる2ケタ本塁打を放ち、前日23日の第2戦も2本の二塁打で2得点をマークするなど好調だった。だがこの日は試合前練習に参加せず、ベンチ入りメンバーに名は連ねたが、姿を現すことはなかった。コンディション不良とみられる。

 2番田中俊、3番マギーがマルチ安打を放ったが、1番に入った陽岱鋼は5打数無安打。守備でも7回1死一塁で、遊撃手の吉川尚への打球は、やや不規則なワンバウンドになり、アゴ下を直撃し、内野安打となった。今季は坂本勇とのコンビでほぼ二塁手に入る吉川尚は「捕れば併殺。僕のエラーです」と反省した。ピンチは拡大し、先発今村の後を受けた沢村が2死満塁までこぎつけたが、最後は西浦に走者一掃の適時二塁打を浴びて、手痛い3点を失った。

 最終回は代打攻勢で2点を返し、1点差まで迫ったが反撃は及ばなかった。高橋監督は「もう少し序盤からなんとかというところはありましたけど、最後に少し粘ったので」と前を向き、吉川尚の守備には「バウンドが変わったか分からないが、ただ、届く範囲なので、しようがないと言うところではないと思う」と求めた。