日本ハム杉浦稔大投手(26)が、移籍後初登板初勝利を、生まれ故郷の北海道で挙げた。5回無安打無失点、許した走者は死球のデスパイネだけだった。

 初めて上がる札幌ドームのお立ち台では、「いけるところまでいこうと力を振り絞りました」と振り返り、ウイニングボールを手に「初勝利と同じくらい重みがあるボールになりました」と喜んだ。

 北海道・帯広市出身で、帯広大谷-国学院大を経て13年ドラフト1位でヤクルトに入団。プロ4年目の昨年7月、交換トレードで日本ハムに移籍した。右肩痛の影響で、1軍登板はヤクルト時代の17年4月26日の中日戦以来。「昨日の夜は少し変な緊張感はありましたが、今日は意外と平常心でマウンドに立つことが出来ました。とにかく1球1球、1人1人へ向かっていくことだけを心がけていました。札幌ドームは、たしかヤクルト時代のオープン戦で投げたことがあるんですが、今日は3ボールになったら拍手、声援をもらえたりして、その時とはやっぱり違いました。故郷の温かい応援が力になりました」。妻で元モーニング娘。の紺野あさ美さんもスタンドで見守り、杉浦は家族への感謝も口にしていた。