ソフトバンク曽根海成内野手(23)と広島の美間優槻内野手(24)の交換トレードが22日、両球団から発表された。内野手の層を厚くしたい思惑が一致。補強期限の今月31日を迎える前に、駆け込みで交渉がまとまった。

 曽根は京都国際から13年育成ドラフト3位でソフトバンクに入団。17年3月に支配下登録された。今季1軍出場はないが、2軍では39試合に出場。打率3割1分6厘、0本塁打、8打点。本職の二塁、遊撃手だけでなく三塁や外野も守っている。1軍のバックアップへの成長が期待される。

 美間は鳴門渦潮(徳島)から12年ドラフト5位で広島に入団。昨年まで1軍出場1試合にとどまったが、今季は開幕1軍をつかむなどここまで30試合に出場。うち8試合にスタメン出場している。打率1割3分9厘、0本塁打、1打点の成績。鋭いスイングで長打力も秘める。主に三塁を守り、グラブさばきは柔らかく送球に安定感がある。ベテラン松田の後継者として期待される。

 午後にスーツ姿で福岡・筑後市のファーム施設に戻ってきた曽根は、2軍、3軍の選手にあいさつを行った。「今はさみしい限りです。広島はセ・リーグで一番強いチーム。守備と足をアピールしていきたい。ソフトバンクでは得たことしかない。これを広島でも生かしたい。赤いユニホーム似合うかな」と、新天地への思いを語った。