巨人が高橋由伸監督(43)に来季の続投を要請する可能性が高まった。12日、都内でのオーナー会議後に山口寿一オーナー(61)が今季で3年契約最終年を迎える指揮官の評価について言及した。

「(若手で台頭の)岡本、吉川尚は本人たちの努力ももちろん大きいけど、かなりの成績を残しているのは監督やコーチ陣が力を合わせて、若手を育てようとしたのも大きかったと思う。キャンプが始まったころからそういった姿勢を貫いているのは、私としては評価しています。そうしたことを踏まえると、まだペナントレース途中だから、この先のことはあれこれ言える時期じゃないけど、十分にチームを整えて監督には腕をふるってもらいたいなと私は考えている」と話した。シーズンも佳境を迎え、3位でCS圏内を争っていることもあり「連日試合が続いてますから、監督とはそういった話もできていない。今の時点での私の一方的な考えだということ」と現時点の考えであることを強調したが、19年も4年目のタクトを託す方向性といえる。

もちろん、3年連続のV逸は決定的で現状には満足していない。「3年間、優勝から遠ざかっている。優勝できてないというだけじゃなくて、優勝争いから遠ざかっている。巨人として強い危機感を持っている」と厳しい言葉も並べた。

かねて高橋監督を高評価している渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆の考えについて聞かれ、山口オーナーは「かねてから高橋監督の力を認めている。同じ考えだろうとは思う」と同調であると話した。