今季限りでの現役引退を表明したDeNA加賀繁投手が、「引退マウンド」に上がった。

14年5月15日中日戦以来、4年ぶりの先発。1回、先頭の中日平田に対し、スライダーと直球を交互に投じ、カウント2-2。最後はサインに1度首を振ってからのスライダーで空振り三振を奪った。

1打席のみの投球を終えると、マウンドに集まったナインと握手し抱擁。9年間のプロ生活を三振で締めくくり、2番手の京山にマウンドを託した。

 加賀は「マウンドでは緊張もあり、この横浜スタジアムのマウンドで投げるのが最後という寂しい思いもあり、何を投げたか、どのようなフォームで投げたのか、正直あまり覚えていません。とにかく、9年間の思いを1球1球に込めて投げました。今日から12連戦となる最初のマウンドで、いい形でチームにつなぎたかったです。対戦した平田選手は、打率も高く長打もあり、素晴らしい打者です。特別な雰囲気の中で対戦してくれた平田選手に、感謝の気持ちを伝えたいです」と話した。