中日の浅尾拓也投手(33)が26日、今季限りでの現役引退を表明した。昨年通算200ホールドを達成したものの、近年は右肩痛に苦しみ、今季開幕1軍も逃した。シーズン終盤の8月に初昇格して9試合に登板しただけだった。

引退発表の会見に臨んだ浅尾は「悔いはない。最後の巨人戦(16日、東京ドーム)で3点を取られたときに(自分は)これぐらいなのかと正直思った。登録抹消を聞いて、森監督からは来季に向けて頑張れ、と言われたが、自分から引退させていただきたいと話した」と説明した。

29日の阪神戦(ナゴヤドーム)で引退セレモニーが行われる。引退後の処遇は未定だが「残って欲しい人だが、本人の考えもある」と球団首脳。本人の意志を尊重して、今後の処遇を検討する。

浅尾は愛知県出身。日本福祉大から07年、大学生・社会人ドラフト3巡目で中日に入団。10、11年と2年連続で最優秀中継ぎ投手賞を獲得し、球団初のリーグ2連覇に貢献した。11年は79試合で7勝2敗10セーブ、防御率0・41の驚異的な数字をマークし、中継ぎ投手としては初のMVP、ゴールデングラブ賞を獲得した。

通算成績は登板415試合で38勝21敗23セーブ、200ホールド、防御率2・42。