阪神は今オフ、FA戦線に積極参戦する可能性が高くなっている。すでに、今年5月に国内FAを取得した西武浅村を補強の筆頭候補に挙げていることが判明。FA宣言した場合に備え、本格調査に着手している。一方、投手では同じく5月に国内FA権を取得したオリックス西を本格調査中。2人がFA宣言した場合、他球団との争奪戦が繰り広げられるのは必至な情勢で、ともに4年前後の大型契約を準備することになりそうだ。

今季、チームは慢性的な貧打に苦しんだ。新助っ人ロサリオが期待値を大きく下回り、中谷、高山ら若手のホープたちも潜在能力を発揮できなかった。深刻な得点力不足に悩み抜いただけに、10年ぶりのパ・リーグ制覇を成し遂げた西武の主砲で、まだ27歳と若い浅村は喉から手が出るほど獲得したい存在といえる。

同時に、シーズン終盤は先発陣のやりくりに苦しんだこともあり、14年から3年連続2ケタ勝利を挙げているオリックス西の動向にもシーズン中から注目してきた。西も27歳と若く、今季も2ケタ星をクリアと安定感も魅力。2人がFA宣言した場合に備え、水面下で準備を進めていく。